【書籍】「あと1%だけ、やってみよう 私の仕事哲学」水戸岡 鋭治 (著)

2015年05月29日
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ななつ星

この書籍の著者である水戸岡鋭治さんは、福岡市の「ホテル海の中道」のデザイン担当をきっかけに、JR九州の鉄道デザインを着手。「つばめ」「ソニック」「かもめ」などの特急列車、800系やN800などの新幹線を手がけ、近年話題の九州一周豪華クルーズ「ななつ星」の総合デザインをされた方です。

ということで、本書にはこれまでJR九州を中心に携わってきた仕事の思い出話を語りながら、どのようにデザインと向き合ってきたかが書かれています。

その中でも、「ななつ星」の総合デザインの大変さは、容易に想像できるレベルではありません。

「ななつ星」のデザイン量は超膨大!

ななつ星は最長3泊4日コースになるクルーズトレインですから、2時間だけの乗車とは違い、移動するホテル・旅館に近いと捉えてデザインされています。最高に豊かな旅を演出するため、誰ひとり踏み入れたことのない領域のデザインをするわけです。

そのレベルのものを、壁、天井、ドアや椅子、カーテンにブラインド、トイレ、何から何までです。デザインしなければいけないアイテムは膨大です。

dining_car

しかも、料理のメニューが決まり、皿やスプーン、グラスなどが決まらなければ、棚の大きさを決めることすらできない中で進行しないといけないわけです。もちろん皿だってデザインして、作製を職人に依頼します。

そしてもちろん予算の制約はあります。そんな計り知れないプロジェクトをまとめ上げることができたのは、参加している人全員が今持つ能力を1%あげたからだと。

限界だと思うところから、ほんの少し無理をすることが、ひとつ上のものができる秘訣のようです。

コピーはあらゆる学習の基本

水戸岡さんはデザインに力を入れた列車を発表した先駆けだけに、他の鉄道会社から真似をされることもあるようですが、全く気にしないそうです。

理由は水戸岡さんも真似をしているから。日豊本線の883系特急「ソニック」は、イタリアのマンチェロ・ガンディー二がデザインしたトラックの顔を参考にしていると言い切っています。

そして、コピーについて次のように書いています。

コピーというのは、あらゆる学習の基本です。けれども、そういう教育はなかなかされていなくて、「君には君の才能がある。個人のオリジナリティがあるから、それを表現しろ」と教えたりする。でもそれは、間違っていると私は思うのです。コピーによって学ぶことは多いのです。そして、技術の基礎ができていなければ、真似すらできないはずなのです。

私はデザインが苦手で、簡単に目の前のものを美しくデッサンする人なんかに出会うとその能力を羨ましく感じます。そんな自分にとって、この言葉には本当に勇気をもらえます。

■さいごに

読み終わって思うことは、「死ぬまでにななつ星に乗りたい」ということ。ななつ星は水戸岡さんだけではなく、携わった職人さん達の情熱がたっぷり詰まった作品だと分かりました。

いつか最後尾にあるDXスイートの大きな窓から去っていく景色を眺められるように、仕事を頑張りたいと思います。

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