WEB制作では日々オープンソースの恩恵にあずかっています。
オープンソースソフトはなくなてはならないものばかり
CMSのWordPressやEC-CUBE、RDBMSのMySQL、プログラミング言語のPHPやRuby、バージョン管理のGitなど数えだしたらキリがありません。
オープンソースソフトは商用ソフトとは違って、ソースコードが公開されています。そのためコード修正や機能追加に対して開発元企業頼りという構図がなくなります。
したいことが実現できないというのはWEB制作者にとってはストレスになりますから、ユーザーが自らそこに手が出せるのはとても有り難いことです。
APIの公開もありがたい
また、GoogleのAPIやFacebookのAPIなどもWEB制作に欠かすことはできません。「Google Maps API」なんかはめちゃくちゃ使われていますね。
また、フリーランスの強い味方クラウド会計ソフトのfreee
など「FinTech」サービスとインターネットバンキングを接続するAPIを連携する試みも始まっています。
連携した金融機関のユーザーはインターネットバンキングのIDとパスワードを預けずに「FinTech」サービスを利用できるようになります。今後銀行のAPI公開が広がり、様々な業界でもオープン化の流れが加速するといいなと思っています。
人口知能技術もオープンソースとして公開
そして、freeeも経理の自動化に利用している人工知能技術ですらオープンソースとして公開されています。
GoogleのTensorFlowやマイクロソフトのCNTKなどを使えば、人工知能を利用したシステム構築が可能になっています。すごいですね。
人工知能技術のような分野では、自社で抱え込んで開発を進めていてはイノベーションが遅すぎるというわけです。公開することでフィードバックを得てイノベーションを加速させています。
国産のオープンソースがすくないのが残念
ただ、オープンソースの分野で話題になるのは海外のものばかり。これは残念です。
欧米企業は差別化のために、他社が使っていないということが重視されるケースが多くあるそうです。一方、日本の場合は「実績のないものをシステムに組み込むで問題でも生じたら誰が責任取るの?」になっちゃいますからね。
せっかくソースを無償で公開しているのに、利用してもらえないんじゃ育つわけがない。
特に、今後多くのものがオープンになり、相互につながっていくことを考えると、そこで使われるサービスが海外のものばかりになるのはマズいんじゃないかと心配になってしまいます。