今回は検索の話をしようと思います。
ウェブコンテンツの数は膨大です。
世界中のウェブコンテンツは数十兆ページと言われています。
この膨大なページの中から、検索エンジンは、クエリと言われる検索キーワードに対して、高精度の情報をものすごい応答速度で返してきます。
ユーザーが入力する検索キーワードには、「すぐに買いたい」「すぐに申し込みをしたい」といった願望が含まれることがあるので、この願望を満たすことができるサービス提供者は競合サイトよりも上位に表示されることを狙って、様々な対策を取ってきました。
この対策が検索エンジン最適化(SEO)です。
小手先のSEO対策はやめた方がいい
小手先のSEO対策の例として、例えばターゲット文字列へのキーワードの詰め込みがあります。
これは、検索のときに使うキーワードに対して、重要度が高いページだと思わせるためにキーワードを意図的に多めに詰め込むといった対策です。
しかし、現在ではページにキーワードが出現する頻度はSEOにほぼ影響は無いと言われています。
例えば、「福岡 子供 アレルギー」というキーワードで検索すると、病院(小児科)の情報が上位表示されます。しかし、検索キーワードには病院の文字はありません。つまり検索エンジンはキーワードから検索ユーザーの意図を汲み取っているのが分かります。
現在の検索エンジンは、文章中の文脈から語の意味を推定する作業を行っているそうです。凄いですね。
また、入力したキーワードでは意図した結果が得られなかった場合に、再度ユーザーが入力し直したキーワードログを利用して同義語リストも得ています。
検索エンジンは私たちがが考えている以上に頭が良さそうです。
私の仕事で言えば、検索エンジンを意識して「ホームページ制作」を使おうが「ウェブサイト制作」を使おうが、ほとんど差は無いということが分かります。
被リンクを金銭で買って増やすのもやめた方がいい
ページの良し悪しを判断する根拠として、被リンク数があります。
これは、「多くのページからリンクされているページは重要だろう」という考え方からです。
そこで、被リンクの売買が行われました。しかし、被リンク数が増えても、情報の価値は全く向上しませんので、これではユーザーに取って有益ではないページが上位表示されることもあり得ます。
そこで、Googleは外部リンクの売買に関しては、サイトの評価を下げたり、ペナルティとしてインデックスの削除も行っています。これは過剰な相互リンクにも当てはまるようです。
今でも被リンクを増やす手法でSEO対策の営業をしている会社がありますので、注意しましょう。
これからはコンテンツSEOを意識しよう
コンテンツSEOとは、質の高いコンテンツを継続的に更新することによって、検索エンジンからの自然流入を増加させることです。
なんだか当たり前のことを書いているようで、それが対策?と言われそうですが、Googleはこの当たり前の対策を評価するアルゴリズムを持っているということです。
おそらく、画像検索の画像解析の学習データにも利用されているclick throughデータなども処理に使っているのでしょう。
現在の検索エンジンは、自然言語処理や統計処理、機械学習など高度な処理を組み合わせて、検索順位を決定しています。そうするともう小手先のテクニックは通用しません。
検索エンジンからの流入を増やすためには、検索ユーザーにとって有益なオリジナルコンテンツを継続的に更新していく努力が必要になります。