七ツ釜鍾乳洞とは
七ツ釜鍾乳洞は長崎県西海市にある複数の鍾乳洞の総称です。その全長1500m以上あると推定され、そのうち清水洞(約250m)が観光洞として整備され一般公開されています。
日本にある鍾乳洞は2億5千万年前の古生代後期の石灰岩層に形成されたものが多い中、ここは古第三記(約三千万年前)の比較的浅い海の石灰藻球を含み体積した石灰質砂岩が、水に侵食されることにより形成されており希少価値が高いとされているそうです。
七ツ釜鍾乳洞の観覧料
観覧料は一般は大人510円、中学生300円、小学生200円、幼児(4歳以上)100円。団体は大人410円、中学生250円、小学生150円、幼児(4歳以上)100円です。
いよいよ鍾乳洞の中へ
▲橋を渡ると入口です。橋の手前から既に気温がぐっと下がり、ひんやりしています。
背を屈めて入っていきますよ。
▲入口の気温は16℃です。涼しくて気持ちいい!
新世界・清水の滝
観光洞の中で一番大きな広間である新世界のそばにある清水の滝です。滝の高さは6mで洞内にある五ヶ所の滝で最も大きいです。
奥へと進みます。
親子地蔵
天井から落ちた炭酸カルシウムを含んだ水滴が長い時間をかけて降り積もり、地面から伸びる筍のように上方に成長していき、石筍と呼ばれる鍾乳石になります。成長した石筍が大小のお地蔵様のように見えるのは分かりますか?
階段を下ります。
きれいな石筍です。
大石柱
炭酸カルシウムを含む水滴が天井から滴るとき、水滴の周りにも水晶が沈殿し、これが積み重なってストローのように下方に伸びてきます。これを鍾乳管というそうです。
さらに成長が続くとツララ石と呼ばれるものになり、長い年月をかけて上に伸びる石筍と下に伸びるツララ石がつながると石柱になります。この大石柱は高さ約4m、直径約60cmあります。
出口が見えてきましたが、手前に金明の滝があります。
金明の滝
金網でガードされています。中にはフローストーンとリムストーンを見ることができます。
出口からはトンネルが続きます。トンネルを抜けると資料館があります。
資料館を出ると、管理棟に続く自然遊歩道が整備されています。冷蔵庫の中にいるような洞内と外の熱気のギャップにやられます。
再び清水洞入口に戻ってきました。ここには池があり、憩いの場になっています。
七ツ釜鍾乳洞の名水らむね
鍾乳洞から湧き出る天然水を用いてつくっている名水らむねが売ってました。1本150円です。
この木で作った装置でビー玉を外します。
こんなに涼しい場所で売ってるのに、全然冷えてない。ぜひキンキンに冷やして欲しいです。
冷たい足湯
足湯もありますが冷水です。かなり冷たいので、娘は足を浸けてびっくり。次第に慣れてくると「気持ちいい!」とニッコリ。
■さいごに
妻の実家の近くにあるのに、これまで来なかったことを後悔するほど素晴らしい場所でした。とにかく涼しいので夏場は最高です。
妻は学生時代ここでバイトをしていたそうですが、昔はホテルやデッカイ観音様があったり、今よりずっと賑わっていたそうです。そんな話を聞きながら、悠久の時が刻んだ神秘を楽しんできました。
七ツ釜鍾乳洞
【住所】長崎県西海市西海町中浦北郷2541-1
【TEL】0959-33-2303
【営業時間】4月~9月:午前9時~午後6時(最終受付5時半)、10月~3月:午前9時~午後5時(最終受付4時半)※要確認