WordPressを運営するAutomatticが開発した高機能なプラグイン「Jetpack」
1つのプラグインで、31種類の機能が利用できるということでWordPressを利用しているユーザーの多くがインストールして使っているのではないでしょうか?
そんな便利なプラグインですが、ある一つの機能を利用する場合には注意しないといけない点があります。
それはPhotonです。
Photonとは無料で使えるCDNサービスです。
CDNとはコンテンツデリバリネットワークの略で、ファイルサイズの大きいデジタルコンテンツをネットワーク経由で配信するために最適化されたネットワークのこと。
この機能を使うことで、ページの表示速度遅延の原因となる画像を外部の複数サーバーにキャッシュして、ユーザーがページにアクセスすると最も近いサーバーが画像配信を行ってくれます。つまりウェブサイトの表示を高速化してくれるわけです。
このブログでも過去に一度利用して、JetPackプラグインのPhotonを使って表示速度を改善する という記事をアップしています。その後画像表示に不具合があったのですぐに使用をやめていました。
その記事には注意点として 「キャッシュ削除の機能がありません」と書いていますが、このことが想像した以上に問題をはらんでいました。
と言いますのも、先日ネット経由で「Photonでキャッシュされた画像を削除できないか」という問い合わせがあったんです。
キャッシュされた画像は検索エンジンにインデックスされるわけではないので、Photonの利用をストップすればとりあえずは問題解決しそうな内容ですが、そうではなかったんですね。
どうやら期間限定で有料レンタルした画像がキャッシュされ困っている様子。しかも相手がキャッシュ画像のフルパスを保存しているという状況。
「これは想定外でしょー」
Photon公式ページのLimitationsには、こう書かれています。
No cache invalidations – currently the images are cached “forever”. If you want to “refresh” an image you will need to change the name of the image. Adding random query arguments, commonly known as cachebusters, will not work.
画像の差し替えが発生した場合にはアップロードするファイル名を変更しないと反映されないし、ランダムクエリ引数を追加する方法を使っても意味無いですよーと書かれています。
そして、現在の画像は「永遠に」にキャッシュされます。
永遠って。消せないんですよ。
なんだか怖いですね。
皆様、この機能を使う場合にはよく考えてご利用ください。