個人で仕事をしていると、人から「凄いですね」と言われることがあります。
きっと本当に凄いとは思っていないのでしょうが、漠然とそういう言葉が出る気持ちというかニュアンスは何となく分かります。
私も独立する前は、サラリーマンの窮屈さを脱ぎ捨てて仕事がしたいと思っていたので、実際にそうしている人を羨ましく思うことがありました。
実際に独立すると大変なことも多いし、そう言ってくる人には、決まって「サラリーマンの方がいいですよ」と応えるようにしています。
個人で仕事をする事の良さ
それでもあえて、個人で独立して仕事をする事の良さを一つ上げるとすれば、良くも悪くも結果は自分の行動次第ということでしょうか。
ハーバード大学教授のジョシュア・ハルバースタム博士も
「仕事は、それが自発的に、自分の意志で行われるとき、そして、仕事の進め方やその結果生み出されるものが、自分のスタイルや価値観を反映しているものになるとき、そこに、喜びや満足感が生まれる」と語っています。
そしてこの満足感が努力を持続させる原動力になるそうです。
職場の環境によりますが、サラリーマンはこの満足感を得るのが難しいのが現実じゃないでしょうか。どうしても仕事をやらされているという感情が起きます。この感情がゼロだという幸せな人は少ないでしょう。
だから、自分の思い通りに仕事ができるなら、休みなんていらないと思う人は思いきって独立するのもありだと思います。
逆に休みが自由に取れるんじゃないかと考える人はやめた方がいいですね。
きっとその感情は、属する組織の制約による不自由さから生まれてますよ。
私もサラリーマン時代は週休二日でも足りないと思ったり、もっとゆっくり出勤したいと思ったことがありますが、自分で自由に仕事の時間を決められる今の方が早起きですし、休むと落ち着きません。
まあそもそも休んでばかりいれば、売上が立たなくなるので当たり前ですが。
私が独立して分かったこと
それは、サラリーマン時代にしたくてもできなかったことの多くは、サラリーマンをやめると、それほどしたいと思わなくなるということです。制約があったからこそ、自由を求めていたんだと気付きます。
そして、自分で何でも決められる環境になると、サラリーマンの時に持っていた「不満」は消えますが、新たに「不安」が生まれて来ます。
独立すると、もう決まった日に給料は振り込まれません。ボヤボヤしてたら生活できませんから、自分を律する制約を作り始めるわけです。
だから、サラリーマンの不自由さが嫌で独立しない方がいいですよ。
誰からも何も言われない環境で、自分を律して仕事をするのは、サラリーマンの窮屈さに耐えるよりも大変かもしれませんから。