滝田誠一郎著の「IT起業家10人の10年」の紹介です。
題名の通りですが、IT起業家10人の10年を描いた書籍です。正確には13,4年です。
1998年~2000年に取材した前途有望なIT若手起業家10人を2013年に再度取材し、2つの時間軸を対比したり、シンクロさせながら10数年を描き出しています。
IT起業家10人とは
(株)サイバーエージェント代表 藤田晋
(株)オープンループ元代表 浅田一憲
(株)まぐまぐ代表 大川弘一
(株)DeNA取締役 南部智子
(株)ライブドア元代表 堀江貴文
インディゴ(株)元代表 孫泰蔵
(株)ベッコアメ・インターネット元代表 尾崎憲一
イエルネット(株)元代表 本間毅
(株)デジタルプリント元代表 江端浩人
(株)電脳隊元代表 川邊健太郎
他の本でほぼ知っている内容の起業家もいますが、各人がリンクしており、意外な知らないこともあったりで興味深く読めました。
登場する10人に共通して言えることは
コンピューターやインターネットに早い時期に触れていること。
それは親から買い与えられたり、学校にいち早くコンピューターがあったケース(なんと1974年!?)、アメリカで目にしたケースなど様々ですが、
早い時期(しかも感性豊かな年齢で)にコンピューターに慣れ親しんだからこそ、その世界に新たな可能性を強烈に感じることができたはず。
それが先見力となり、創業後に成功できた大きな要因になっています。
しかし、その後に起こるITバブル崩壊など経て、現在も同企業の代表であるのは、(株)サイバーエージェント藤田代表と(株)まぐまぐ大川代表の二人だけ。
転身した他の代表は起業家として再起を果たしたり、大企業の重役だったりと、皆その後も成功しているわけですが・・
IT業界の移り変わりの早さが伺えます。
これからのIT業界はどう変化していくのでしょうか?
アンテナを常に張って生活しようと思います。