以前、Googleのモバイル検索結果で、「スマホ対応」のラベルが表示!SEOに関係は?という記事を書きましたが、最近はGoogleから「モバイル ユーザビリティ上の問題が検出されました」という通知が届くようになりました。
これらのページはGoogle検索でモバイルフレンドリーとは見なされないため、スマートフォンユーザーにはそのように表示、ランク付けされます。
はっきりと「ランク付けされます」と記載されています。SEOにも影響してくるのでしょうか。
モバイル ユーザビリティ
「モバイル ユーザビリティ上の問題が検出されました」と通知を受けたサイトでは、検出された問題点や改善方法を確認することができます。
また、ウェブマスター向けモバイルガイド でモバイルフレンドリーにするための助けとなる情報がまとめられています。
ビューポートの設定には注意を
モバイル ユーザビリティ上の問題点の中にビューポートが設定されていませんとあります。
ビューポートとはページのサイズとスケーリングの制御方法についてブラウザに指示を与えるものです。
通常モバイルブラウザは画面の幅を980pxでレンダリングします。
多くのWEBサイトの横幅は980px前後で作られていますので、ビューポートが設定されていないサイトでもPCで見る時と同じレイアウトで表示されます。
しかし、小さな画面に表示されますので、コンテンツの表示や操作のためにダブルタップやピンチによるズーム操作が必要になります。
Googleはビューポートを設定するの中で次のように設定することをすすめています。
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
このように記述することで、画面の幅をデバイス非依存ピクセルで合わせるようページに指示が与えられます。
つまり、さまざまな画面サイズに合わせてページのコンテンツをリフローすることができます。
しかし、コンテンツサイズをビューポートに合わせて作成していないのに、上記のような記述をするとスマホではページの一部だけが表示され、全体の閲覧には横方向のスクロールが発生します。
ですから、モバイル端末向けに最適化されていないサイトではGoogleの改善策に従い、とりあえずビューポートだけでも設定しておくという対応は間違っても行ってはいけません。
上記のようなビューポートの設定とコンテンツサイズをビューポートに合わせることはセットになります。
モバイルファーストそしてモバイルオンリーへ
すでに「Webサイトはパソコンで見るもの」ではなくなってきていますので、モバイル端末でアクセスされることを起点に考えてWebサイトを設計しようというモバイルファーストの考え方が主流になっています。
さらに、次の動向として「モバイルオンリー」という言葉が語られ始めています。PCは使わずモバイル端末だけでネットを利用する人たちが今後増えてくることを予測したものです。
特にアジアにおいてこの傾向は強いと言われています。サイト制作においてスマホ対応の重要度は今後ますます強まるでしょう。
■さいごに
スマホ対応が今後非常に重要なポイントになってきますが、その対応方法としてGoogleはPCサイトとは別のURLにサイトを用意することを避けてほしいと言っています。
理由はサイトの保守や更新の手間が大幅に増えるほか、技術的な問題を引き起こす可能性のある要素を抱えることになるからだそうです。
Googleはスマホ対応にはPCとモバイルに同じURLでサイトを配信するレスポンシブウェブデザインを推奨しています。
当オフィスでもスマホ対応はレスポンシブウェブデザインを選択して対応しています。
モバイル向けのサイトを構築したいとご検討の方はお気軽にご相談ください。