変革の知
内容紹介
激変の時代をどう生き抜くか? ジャレド・ダイアモンド、ダニエル・ピンクなど世界最高峰の学者、経営者ら18人が集結。現実を見通し世界を変革するための珠玉の言葉が詰まったインタビュー集。序文・田坂広志。
今求められているのは、単に現状を解釈し、問題点を列挙する「解釈の知」ではなく、問題を具体的に解決し、目の前の現実を変える「変革の知」だーーー!
という本です。
その「変革の知」について21世紀最高の知性、18人の識者が語っています。
登場する18人の識者
【第一部】
アダム・グラント(ペンシルバニア大学ウォートン校最年少終身教授)
ロルフ・ドベリ(「なぜ、間違えたのか?」著者)
セス・ゴーディン(「紫の牛を売れ」著者)
マイケル・ノートン(「幸せをお金を買う5つの授業」共著者)
ジャレド・ダイヤモンド(「銃・病原菌・鉄」著者)
【第二部】
ダニエル・ピンク(未来学者&ベストセラー作家)
フィル・リービン(エバーノートCEO)
カリム・ラシッド(プロダクトデザイナー)
ヤン・チップチェイス(Frog Designエグゼクティブクリエイティブディレクター)
ケビン・ファイギ(マーベル・スタジオズCEO)
【第三部】
ジョン・ライス(GE副会長)
ブルクハート・シュベンカー(ローランド・ベルガー前CEO)
アニタ・エルバース(ハーバード・ビジネス・スクール教授)
オリビア・ラム(ハイラックスCEO)
趙玉平(北京郵電大学服教授)
テレサ・アマビール、ボリス・グロイスバーグ(ハーバード・ビジネス・スクール教授)
マイケル・モーリッツ(セコイア・キャピタル会長)
まあたくさんの人が登場するわけですが、インタビュー部分が多いので、サクッと読めます。
注意する点はそのインタビュー部分が「朝鮮日報」経済版Weekly BIZで行われた「THE INTERVIEW」から抜粋されているので、韓国を例に語る部分が多くあります。違和感を感じたら、そういうことかと思ってください。
序文にこのように書かれています。
18人の識者の言葉を、自身の経験と重ね合わせながら、読み進める
ということで、重ね合わせながら読んだ結果、印象に残ったところを抜粋して終わりにします。
人々のモチベーション、能力、才能、そしてどのくらい熱心に働いたかだけを考慮するのではなく、他の人にどのくらい好影響を及ぼすかも十分に考慮しなければなりません。
ビジネスや技術はゼロサムゲームではありません。非常に多くの人がビジネスを、自分が勝てば相手が負けるスポーツと同じようなものと考えていますが、ビジネスはスポーツよりも音楽の演奏に近いです。
デザイナーの名前がつく製品はむしろ価格が低くなるべきだと思います。優れたデザイナーというのは安い価格で何かを生産することのできる人々ですから。
70億の人間が自分の部屋で、指一本で、意見を表明し集団で行動できる時代です。万一政府や企業が透明性を維持できなかったり論理的に振る舞えなかったりということがあれば、大銀行であろうとGEであろうとチェニジア政府であろうと責任を回避することはできません。
顧客が「もう少し安くあるべき」と感じる産業は、その産業自体が危機にあると見なければなりません
今後は22〜23歳の時代です。私たちが一度たりとも考えつくことにできなかったアイデアを持つ22歳や23歳が世の中を変えると思います。