【書籍】首折り男のための協奏曲 伊坂 幸太郎著

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時空のねじれアイキャッチ

内容紹介
首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。技巧と趣向が奇跡的に融合した七つの物語を収める、贅沢すぎる連作集。

感想

過去に雑誌に掲載された短編を集めて加筆修正し単行本化する。すると連作小説になっているという伊坂氏おなじみのスタイルで書かれています。

ただ今作品は伏線によるつながりがかなり微妙でしたね。つながっているかと思うとすかされる。もどかしい。そんな感じです。伊坂氏はインタビューで趣向の違う話がグラデーションのようにつながっている感じと表現しています。

首折り男の話がいつの間にか黒澤が関係する話に変わり、そして最後にまた首折り男が見え隠れしますが、個人的には一話目が面白く、キャラも立っているので、首折り男を主人公とした長編が読みたかったですね。

そして、また出てきましたね「時空のねじれ」。最近読んだ「PK」「残り全部バケーション」でも時空のねじれにより過去と現在を行き来する話が出てきました。

これらの作品は東北地方太平洋沖地震後に書かれています。自然の猛威は想像を超える悲惨な結果をもたらしましたが、もし過去にもどれるならと考える方は多いでしょう。伊坂氏なりに思いがあるのかもしれませんね。

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