我が闘争
タイトルだけだと2年6カ月の実刑判決を受けて、すでに刑期を終えたライブドア事件に関する闘争のことが書かれていると思いきや、実際は堀江氏の生まれて最初の記憶から現在までを時系列で辿った初の自叙伝です。
初の自叙伝とは言っても、これまでたくさんの書籍を出しているので、企業後の話は他で書かれた内容と重複しているところも多いです。それでもホリエモン好きとしては、とても面白く読めました。
特に幼少期から大学時代までは、年齢が近いこともあり、親近感を覚えましたね。
それにしても、堀江氏は幼い頃のエピソードをよく覚えてます。保育園に初めて預けられた日のことを書けるなんて驚きです。2歳半ですよ。
自分なんか幼稚園どころか、小学2年生くらいまでの記憶が曖昧です。担任の先生が男だったか女だったかさえ思い出せません。
きっと悩みも無く、何も考えずに生活を送っていたんでしょうね。
スペイン語なら簡単な日常会話くらいなら話せるホリエモン
ライブドア海外発の子会社をスペインに設立した話の中にこんな話が出てきます。
スペインといえば、大学時代の第二外国語はスペイン語だったので簡単な日常会話くらいだったら話せるはず。
僕は第二外国語はドイツ語を専攻したけど、「ドイツ語の名詞には男性名詞、女性名詞、中性名詞の区別があって、例えば犬は男性、猫は女性」ってドイツ人の講師が言ってたくらいしか思い出せません。
それは講義にほとんど出ていなかったから当然なんですけど。
堀江氏だって、麻雀ばかりして講義に出てなかったわけだから、スペイン語を簡易レベルでも話せるとは思えないけどな。
それでも、簡単な日常会話くらいだったら話せるはずとさらり書いちゃうところがホリエモンらしいです。
服役を終えて
堀江氏が実刑を食らったのは、「若者が調子に乗るな」という権力側からの制裁だったのだろうと思う。
既得権益に対して、派手な言動で糾弾し、攻撃したことへのしっぺ返しに違いない。
個人的には、このことがちょっと残念。本気で30代のうちにライブドアを世界一の会社にすると言ったり、一時的には本気で総理大臣を目指したり、FAXを使ってることをバカだと言い切っちゃうホリエモンのような存在はいて欲しい。
「気が付いたら時代の寵児ともてはやされる存在にまた戻ってました」という日が来たらいいなと密かに思っています。