【書籍】祈りの幕が下りる時 東野圭吾著

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祈りの幕が下りる時

内容紹介
極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが――
第48回吉川英治文学賞受賞作品! 1000万人が感動した加賀シリーズ10作目にして、加賀恭一郎の最後の謎が解き明かされる。

「悪意」「新参者」「麒麟の翼」などで知られる長編推理小説、加賀恭一郎シリーズの10作目です。

東野圭吾作品では、加賀シリーズが個人的に一番好きで読んできましたが、もう内容がどうとか関係なしに、加賀恭一郎が出てくるなら無条件に評価するといったレベルです。

今作は殺人事件に対する推理よりも、容疑者と加賀という二組の親子の愛が重要なテーマですね。その切なすぎる内容に最後は鳥肌が立ってしまいました。

また、これまでのシリーズに散りばめられていた謎が一気に明らかにされ、その点でも読み応え十分でした。また、赤い指から登場した加賀の父・隆正を看取った担当看護師、金森登紀子とは遂に恋仲に発展しています。

物語の本筋とは関係ありませんが、捜査中に元原発作業員が「原発はねえ、燃料だけで動くんじゃないんだ。あいつは、ウランと人間を食って動くんだ。人身御供が必要なんだよ。わしたち作業員は命を搾り取られている。わしの身体を見りゃわかるだろう。これは命の搾り滓だよ」と語るシーンは、ちょっと本を読むのを止めて考えてしまいました。本当なんですかね。

話が逸れてしまいましたが、また阿部寛主演で映画化もしくはドラマ化されることを期待です。

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