クレイジージャニーに登場した大阿闍梨「塩沼亮潤」がすごかった。

Sponsored Link

TBSでやってる「クレイジージャニー」の録画見てたら、凄い人が出てましたね。

塩沼亮潤

宮城県仙台市 慈眼寺住職の大阿闍梨「塩沼亮潤」番組でもHP上の写真と同じようにニコニコしてるんですけど、成し遂げてきたことが常軌を逸しています。

千日回峰行

千日回峰行とは1300年前奈良時代に作られた修行です。

その修業内容は奈良県吉野の金峰山寺(キンプセンジ)から標高差1300mの山上ヶ岳山頂をを1日で往復。その往復距離は48km。時間にして16時間かかります。

それを山開きされた5月3日から9月3日まで120日間休まず毎日行い、さらにそれを9年間で1000日行うというとてつもない荒行です。

千日回峰行の1日の流れは23時25分起床、滝行後24時半に真っ暗な中提灯の明かりだけで山に入リます。

その道中は過酷で傾斜60度の山道をひたすら登ったり、鎖を頼りに足場のない岩場を登ったり、普通の人なら1日でも根を上げる険しい山道。

山頂到着が朝の8時半。山頂には大峯山寺(オオミネサンジ)があり参拝して、そこで一汁一菜の食事をとり、45分後にスタート地点の金峯山寺を目指し、15時半に戻ってくる。

師匠への挨拶を済ませ、装束の洗濯や寺の掃除、その日得た悟りの内容を日記に記し、19時頃に就寝。睡眠時間4、5時間。

行の間の食事はほとんどおにぎりで済ますらしく、たんぱく質、カルシムが取れないので、1月ほどで爪がボロボロになり、2、3ヶ月すると血尿が出てくるそうです。

行日記をつけているので、苦しかった様子も正確に残っています。例えば、488日目から10日で11kg痩せてしまう体調不良を起こした時には

今までにない苦しみ。下痢は20回以上、食ったもんは2時間で出てくる。小便は出ない。出ても真っ赤、いやこげ茶。道端に倒れ、泣いて、ただボロボロになってたどり着いた。

どれだけ過酷な荒行かが分かります。行に入ると結界があり門から出ることは許されないので、どんなに体調が悪くても医者に行くことはできないそうです。つまり常に死と隣り合わせ。ですから、師匠の許可が無ければ、この荒行を開始することはできません。

そもそも一度行に入ると、途中で投げ出すことは許されない厳しい掟があります。これ以上前に進めないと思えば、常に持ち歩いている短刀で腹を切るか、短刀を結びつける死出紐で首をつって自害するそうです。

もちろん死は強制ではなく、宗教的伝統に基づく考え方だと仰っていました。これは命を粗末にする考え方ではなく、たった1日でも辛い修行なので、死ぬ覚悟で臨めという深い深い意味があるのです。

そして7年目くらいから栄養不足で骨や関節が弱まり、体力が落ちてきて日々が限界となります。

その中で自分が研ぎ澄まされていくのを感じるそうです。五感が鋭くなるので、山の匂いでその日に雷がなるかも100%分かるようになると話されていましたね。

31歳で迎えた最後の夜。胸中をこう記します。「人生生涯小僧の心

なんて謙虚な言葉。山中ではクマに襲われそうになったこともありながら、辞めたいと思ったことは一度もないというから驚きです。

21歳で開始した千日回峰行を1999年9月2日に満行します。

これは1300年の歴史で二人目の快挙でした。

四無行

この方なんと過酷な千日回峰行満行の翌年に四無行を行います。

それは9日間、断食・断水・不眠、不臥という死ぬ確率が50%の荒行です。

飲まず食わずはどこがに閉じ込めればいいですが、寢らず、横にならずは証人が必要なので、常時5人程度が周りで見張っています。

断食は行開始までに3日断食してのぞんだことで胃酸が出ず、ラクラククリア。個人的には一番辛そうな気がする不眠は3日目あたりからきつくなくなったそうです。「そういうゾーンに入った」と仰っていました。

不臥も不眠同様それほど苦ではなさそうでした。5日目から肘置きを用意されるのですが、体が傾くのが嫌で下げさせたそうです。

そして、一番辛いのは断水だそうです。

「何も体に入れないので1日1kg痩せていく。水分が無いので血液がドロドロになり心臓が痛くなる。」リアルですね。

5日目から1日一回のウガイが許されますが絶対飲んではいけません。こんな極限状態で水を口に入れたら、反射的に飲んでしまいそうな感じがしますが、水が入った茶碗から空の茶碗へ。量が減っていれば失敗です。

四無行の間は何もしないというわけではなく、常に真言を唱え続け、1日3回本尊で各1時間お勤めを行います。午前2時には仏様にお供えする水を井戸まで汲みに行きます。体力が落ちるので、この水汲みが辛そうでしたね。

そしてこの四無業も満業します。この時、両肩を支えられてお堂から出てくるようなみっともない姿は見せたくないと自分の足で立って出たそうです。

終わった時には「あと2、3日いける」と思ったというから驚きです。

この荒行が終わった後に一日断食は継続して水だけ飲んだそうですが、閉じている食道がミリミリと音を出して剥がれる感じがして痛いらしいです。

人間の体とは本当に神秘的ですね。

いやーいいものを見ました。自分の中では永久保存版です。

関連記事

福岡のウェブデザイン事務所「ハブワークス」

HP作成・リニューアルは福岡のハブワークスまでお気軽にお問い合わせください。ウェブサイト公開後の修正・更新もお任せください。フリーランスだからできるリーズナブルな料金設定でサービスをご提供いたします。