個人向けメディアサービス「note(ノート)」が WEB界隈で話題になってますね。
「note(ノート)」って何?
2014年4月にスタートしたこのサービス。サイトのメタディスクリプションには次のように設定されています。
note(ノート)は、文章、写真、イラスト、音楽、映像などを手軽に投稿できるクリエイターと読者をつなぐサービスです。ブログのように使うことも、SNSのように使うことも、コンテンツを販売することも自在に活用いただけます
文章、写真、イラスト、音楽、映像などを手軽に投稿できるだけならTumblrとの違いは何?という感じですが、やはりそこは有料会員になるとすべての記事が読める「cakes(ケイクス)」を運営する株式会社ピースオブケイクが立ち上げたサービスだけあって、自分がアップしたコンテンツを100円〜10000円の値付けで気軽に販売できるんですね。
「素人がアップしたコンテンツに課金させる?誰も買わないだろ。」という一般論を抱えて批判する人を尻目にイケダハヤト氏(@IHayato)が「note批判」に飽きたみなさんに燃料です。2月はnoteだけで「250万円」くらい稼ぎました。なんて炎上上等とばかりに売上画面のキャプチャー付きでやってますから、このサービスを仕掛けた加藤貞顕氏はニンマリしているのではないでしょうか。
みんな大好きお金の話。/「note批判」に飽きたみなさんに燃料です。2月はnoteだけで「250万円」くらい稼ぎました。 : まだ東京で消耗してるの? https://t.co/Q9ZxmVQTpG pic.twitter.com/znEHadfAuB
— イケダハヤト (@IHayato) 2016年2月26日
必然的に「自分でも儲けられるかな」と考える人はいるわけで、ダメ元でアップした課金コンテンツが増えつつあります。
ただ「note(ノート)」が話題になっていると言っても、現状を新サービスの市場浸透に関するイノベーター理論で考えると、アーリーマジョリティにはリーチできていない程度ではないでしょうか。
イケダハヤト氏がドカンと稼げているのは、プロブロガーとして持っているバックボーンによるものであるのは間違いないでしょう。これは、はあちゅう(@ha_chu)氏やTheStartupの梅木(@umekida)氏も一緒です。
とても一記事で100万突破なんて、先行者優位だけで説明できる稼ぎではありませんよね。
私は課金しない!と思っていたのに・・・
私はスマホのゲームアプリでも課金しないので、「note(ノート)」でも課金するつもりはさらさらありませんでした。一記事にお金を払うほど余裕が無いだけですが。
ところが昨夜。気がついたらそんな私が課金していた。400円です。
いやー世の中に絶対なんてありませんね。いい勉強になりました。そして課金したのはプロライターの小野美由紀氏がアップしたこちらですよ。
タイトルに惹かれたわけではありません。課金に導くまでの冒頭部分にやられました。これほど理路整然と書かれた文章が課金すれば、(残り7,160文字)も読めるのかと思うと勝手に手が動いていました。
そして課金して分かりましたが、携帯の3キャリア決済が利用できるのは強いですよね。対象ユーザーの多くがスマホで見ているでしょうから、初めて決済する時にクレジットカード情報を入力するのは面倒です。寝る前にベットで横になって見ている場合、クレジットカードを取りに行かせるのは離脱のリスクが高すぎます。ローンチ後に成長を示すサービスは細部までよく練られています。
肝心の課金した感想ですが、満足しましたよ。こんなレベルのコンテンツが洗練された文体で書ければ稼げるでしょうね。
課金コンテンツと言えども、書店での本の出会いと同じように工夫されたタイトルで注意を引き、立ち読みで興味を持たせる流れは大切です。
インパクトのあるタイトルをうって、うす~いリード文だけで課金させるのは無理がありますし、仮に課金されてもユーザーが予想していた内容とマッチしない確率は高く、継続的に稼げる人気クリエイターになることはできないでしょうね。目先の利益にとらわれるとロクな事はありませんから。
急がば回れを忘れずに。ではまた。