[書籍]三国志全13巻+三国志読本 北方謙三(著)

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個人的な考察のため、邪馬台国関係の本を読むのが好きです。

邪馬台国がどこにあったのか? 卑弥呼とは誰なのか? そのヒントが古事記の国産み、神産みの神話に隠されているのではないかと考え出すと興奮してきます。

ただ、邪馬台国論争と言われる通り、この分野の研究は人気が高く、そのため説が多い。

関連書籍を読めば読むほど混乱してきます。

そこで、論争のもととなっている魏志倭人伝が書かれた三国志をもう一度読むことに。

だからといって「正史三国志」を読むパワーはとてもないので、エンターテインメント性の高い羅漢中の「三国志演義」ではなく、正史をベースに書かれている北方謙三の三国志をチョイスしました。

北方三国志

北方謙三の三国志

以前、北方謙三氏の水滸伝を読んでハマッたことがあったので、読みやすさ、面白さは読む前から疑っていませんでしたが、予想以上に面白かった。

正史をベースにしているので、登場人物のキャラがこれまでに読んだ三国志と違っているのですが、男臭さ、繊細さの人間描写が匠で、その魅力にやられてしまいます。

個人的には呂布、張飛、周瑜の描かれ方が好きでしたね。呂布の圧倒的な強さに秘める純粋さ。張飛の深い優しさ。周瑜の非凡さ。際立っていました。

そして、地名や文化、宗教、戦術など当時の国の様子が細かく分析され描かれています。

例えば、原野戦では車を動かすのは役に立たないし、そもそも不可能だろうと、諸葛亮が車に乗っている場面は一度も出てきません。

「三国志演義」ベースの話には当たり前に描かれていることでも、著者が現実的ではないと判断したことは排除しているようです。

当時の倭国と中国の関係

西暦238年に卑弥呼は魏に使者を派遣し、魏の皇帝に拝謁して『親魏倭王(しんぎわおう)』の印を授かっています。

ちなみに、この年は曹操亡き後、献帝より帝位禅譲した曹丕が死去し、第2代皇帝のついた曹叡が死ぬ前年です。

その時に倭国が献上したのが、男の奴隷四人、女の奴隷六人、班布二匹二丈。これ返礼の品はかなり豪華だというのにあまりにも貧弱。使者を派遣したにしてはおかしくはないかい。

朝鮮半島南部にあった倭の拠点「伽耶」に行き来していた倭国を、魏が諜略によってうまく取り込んだと考えた方が自然です。

倭を取り込めば、呉は海岸沿いの警備にも兵力を割かないといけなくなるので、当時の魏が考えないほうがおかしい戦術。

そう考えると、倭国なんてものは魏から都合よく利用されただけの存在で、『親魏倭王』なんて印にたいした意味はないし、その後に魏志倭人伝で書かれた邪馬台国までの道程の記述が不確かなのも頷けます。

どうしても解明できない距離や方角は無視して、

「女王国より北に特に一大率という官が置かれ、諸国を検察し、諸国は之を畏れており、伊都国に常駐していた。」

この辺りの記述から邪馬台国の場所を特定していった方が自然な気がします。

伊都国は現在の糸島あたりに比定されているので、やはり邪馬台国は九州にあったんじゃないかな。

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