アドビ システムズがGoogleと共同開発したオープンソースのフォント「源ノ明朝」がリリースされました。
「はね」や「はらい」といった特徴を持つ「エレメント」データを187個作成して、言語間(日中韓)の共通部品を各国ですり合わせた開発手法でのフォントデータの容量を25Mバイト未満に抑えているそうです。
源ノ明朝
2014年に公開した、日本語ではゴシック体に当たるサンセリフ体フォント「源ノ角ゴシック(Source Han Serif)」に続くオープンソースの無償フォント。東アジアで用いられている4つの言語(簡体中国語、繁体中国語、日本語、および韓国語)で必要な文字をサポートします。それぞれ、7つのウェイトを持ち、各ウェイトに含まれる 65,535 の字形は、各言語の多様性を尊重するとともに、共通化できる部分については積極的にデザインの一貫性を高めるようデザインされています。さらに、欧文の豊富な文字セットを有し、ラテン、ギリシアおよびキリル文字に対応しますが、そのデザインは Source Serif に基づいています。
Adobe Typekitで早速同期
ウェブデザインで使用する明朝体選びはよく迷ってしまうので、期待を込めて「Adobe Typekit」で同期して使ってみました。
ウェイトはExtraLight、Light、Regular、Medium、SemiBold、Bold、Heavyの7つ。
他の明朝体フォントと比較
こうして並べてみると、「小塚明朝」はちょっと酷いですね。「平成明朝」は漢字とひらがなのバランスが好みじゃない。
「りょう Text」や「游明朝体」はひらがなの横幅に差があるので、カーニングしてツメたくなります。
「A-OTF リュウミン」はバランスがいいですが、特徴の柔らかさが可読性を低めている印象です。
この7種類のフォントの中では「ヒラギノ明朝」と「源ノ明朝」が可読性と美しさのバランスが取れているように感じます。
この2つのフォントを比べると「源ノ明朝」の方がセリフ(うろこ)が強いですね。格調高さや品格を出したいときには、「源ノ明朝」の方が向いてそうです。